\実は難しい!/
パロディのボーダーライン

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パロディとは

他人の創作した文学や音楽、美術、演説などを元にユーモアや皮肉を込めて模倣した作品のことを指す場合が多いです。

著作権の問題

パロディには著作権の問題が生じる場合があります。

例えば、以下の権利侵害となる場合があります。

  • 翻案権
    • 勝手に二次創作されない権利の侵害
  • 同一性保持権
    • 元の作品を意図せず改変されない権利の侵害

なお、フランスでは、著作権法で明示的に権利として認められています。

パロディモンタージュ事件(最判昭和55年3月28日)

初めてパロディについて判断された判例です。

パロディ作品が、元の作品である雪山写真の本質的な特徴をそのまま感得できることから、権利侵害と最高裁で判断されました。

なお、提訴から16年もの歳月を経た後に和解で終結しました。

著作権の問題が生じないようにするには?

元の作品の「表現上の本質的な特徴」がパロディ作品から感得されなければOK

つまり、似ているが明らかに別物だとわかればOKです。

パロディで気をつけること

(法的には)事前に元の作品の作者に許可を得るべきですが、現実的には許可を得ずに創作する場合がほとんどだと思います。

そのため、以下のような点について気をつける必要があります。

  • 元の作品の価値を傷つけない
  • 元の作品の作者に敬意を払う
  • 見る人を不快にさせない
  • 元の作品の作者からクレームがあった場合には、すぐにやめる

まとめ

パロディ作品には著作権の問題が生じる場合があります。

しかし、元の作品とは明らかに別物であるとわかるようなパロディ作品であれば著作権法上の問題にはなりにくいです。

とはいえ、元の作品と作者に対して十分に配慮することがとても大事です。

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